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子育てのイライラにアンガーマネジメントを実践!

子育て

長い夏休み、いつもより親子の時間が増えて、

お互いイライラすることも増えたのではないでしょうか?

イライラして怒ってしまい、

後から「ひどい言い方をしてしまった」と自己嫌悪に陥ってしまうこともあります。

ビジネスなどの場面でもよく聞くようになった「アンガーマネジメント」を

子育てにも応用し、お互いが気持ちよく過ごせる環境を作れるように、

夏休み中にぜひ実践してみてくださいね!

最初に結論!

・アンガーマネジメントは「怒らない」のではなく、人間関係をより良くするためのトレーニング

・アンガーマネジメントによって怒りの大爆発をすることが減る

・怒りは悪ではない

・怒りの感情の裏側にある感情(悲しみ・辛さなど)を大切にする

・衝動・思考・行動をコントロール

・大切なのは「後悔しない怒り方

子育てに応用できるアンガーマネジメントとは

アンガーマネジメントと聞くとどんなイメージを持つでしょうか?

怒ることを我慢するの?

と思う方も多いでしょう。

アンガーマネジメントとは、怒らないことを目指すわけではなく、

違いを受け入れて、お互いの人間関係を良くするための心理トレーニングです。

1970年代にアメリカで生まれたとされており、

怒る必要のある場面では上手に怒り、

怒らなくていい場面では怒らずに済むようにコントロールできることを目的にしています。

アンガー(anger 怒り)・マネジメント(management 管理)を合わせた言葉で、

怒りの感情自体を否定しているものではありません。

怒りの感情の裏側にある感情(悲しみや寂しさ、辛さなど)に目を向けることを大切にしています。

ビジネス研修などでも取り入れられ、人間関係などを良くするプログラムとして活用されてきましたが、

その内容を応用して子育てでも活用していくことで、

親子関係をより良くしていきましょう。

アンガーマネジメントで怒りの感情について正しい知識を

怒りの感情は、元々私たちに備わっている防衛本能で自分を守るための感情です。

意図的に傷つけられたり、不当な扱いを受けたり、何が良くないことが起こりそうな時に

怒りを感じてエネルギーが増してきます。

つまり、危機に備えて準備し、対処するために必要な感情なのです。

そのため、怒りを感じることは自然なことで悪いことではありません。

しかし、怒りの感情はエネルギーを増加させている状態で攻撃的、

情動的な意図しない行動を招きやすいため、注意が必要です。

衝動的に発した言葉で、相手を思っている以上に傷つけてしまう可能性があります。

子育て中に感じるイライラや怒り

忙しい子育ての日々ではどんなイライラや怒りの場面がありますか?

例えば…

・忙しい時に子供がお茶をこぼした

・前から言っているのに宿題をしないで遊んでばかりいる

・スーパーなどで大騒ぎをする

など、子供の言動や行動にイライラする親御さんもいるでしょう。


では、なぜイライラするのでしょうか?

ショッピングモールなどで走り回る子供を怒る際に、

「やめなさい!いい加減にしなさい!」と怒鳴ってしまうこともあるでしょう。

この怒りの感情の前には必ず「悲しい・恥ずかしい・寂しい・心配・不安」などの感情が発生しています。

走り回る子供を見て、

・危ないからやめてほしい(不安)

・ショッピングモールでは静かにすると約束したのに(悲しい)

・人の多い所で騒ぐなんて(恥ずかしい)

などの感情が発生し、それらが怒りに繋がっています。

怒りの感情は、悲しみや不安の後に発生するのね

アンガーマネジメント・怒りの感情はネガティブなものではない

「本当はやさしいママでいたいのに…」

「ほめて伸ばしたいのに」

と考えている親御さんは多いでしょう。

怒りたくて怒っているわけではないのに、イライラが止められないという人は多いでしょう。

そういう人は、怒りをネガティブなものとして捉え、

怒った後に「あぁ、また怒ってしまった」「あんな風に言うつもりなかったのに」

と自分を責めてしまう人もいるかもしれません。

しかし、先ほどもお話しした通り、「怒り」の感情は人間の元々持っている防衛本能のため、

悪いものではないのです。

怒ることで、子供に対して「やってはいけないこと」「真剣さ」を伝えることにも繋がります。

大切なことは、無理に怒りの感情を押さえつけるのではなく、

怒りの感情に支配されないようにコントロールすることです。

怒りは悪いものではないから上手くコントロールできることが大切なのね

アンガーマネジメント・怒り感情の特性

怒りの特性

身近な人に強く怒る

人に伝わりやすい

力関係の高い所から低い所に向かう

怒りの感情は、身近で力関係の高い所から低い所、つまり親から子へ強く出やすい状況になります。

さらに怒りの感情は人に伝わりやすいため、

イライラしている人が身近にいると、周りの人に伝わりやすくなります。

ママがイライラしていると、子供もイライラしてきて、さらに状況が悪化してくるという悪循環に陥ります。

特に子供は感情のコントロールがまだ未熟なため、まずは親御さんがアンガーマネジメントをマスターし、

それを見たお子さんが怒りをコントロールできるようになる効果が期待できます。


アンガーマネジメントをマスターする3つのテクニック

アンガーマネジメントをマスターするためには、「衝動」「思考」「行動」の3つに焦点を絞って消化していきます。そのテクニックを習得する具体的な3つの方法をご紹介します。


「衝動」をコントロールする

怒りは衝動的に出現しがちです。「ついカッとなった」など衝動的な感覚をコントロールすることで、

ストレスを避けることが可能になります。

怒りが衝動的に生じるときのピークは6秒だと言われています。

6秒を過ぎたころから衝動性が収まってきます。

怒りを感じた時に6秒以内に行動を起こすとエネルギーが増加している状態で

衝動的な言動や行動をしてしまうため、

「言い過ぎてしまう」「手が出てしまう」「物を壊してしまう」など、

後から後悔する結果となってしまいます。

そのため、怒りの衝動のピークとなる6秒を待つことで、衝動的な行動を抑えることになります。

ただし、「1・2・3…」と6秒カウントすることはやめましょう。

怒りの大爆発までのカウントダウンになってしまいます。

大切なことは、一旦怒りの感情から6秒間離れることです。

やってみよう!

・深呼吸をする

・その場から離れる

・「大丈夫・大丈夫」など自分を落ち着かせる言葉を言う


「思考」をコントロールする

衝動を抑えるために6秒待っても怒りの感情が収まるわけではありません。

怒りが生じて6秒間待てるようになったら次のステップに進みましょう。


私たちの怒りの感情には思考面も密接に関わっています。

なぜなら、人それぞれ「~するべき」という価値観を持っているからです。

自分の価値観と、子供や他の人が持っている価値観が違っている時に怒りの感情が発生します。

そのために、自分と子供との価値観にはギャップがあることを理解しましょう。

そして、相手の価値観に対して自分と違う考えや行動があることに気づき、

何もかもを相手に求めないという考え方を持つことが重要です。


例えば子供に対しては、「許せること」「許せないこと」を客観的に判断しましょう。

自分の価値観ではなく、客観的に判断することで冷静な判断ができます。

実践しよう!

例:子供が約束のゲーム時間を過ぎても無視して続けている。

このような状況の時に次のようにレベル分けをしてみましょう。

OK:約束の時間になったら自分からゲームを終了する。

許せる状態:約束の時間がきてもやめないが、声をかけるとすぐにやめる。

許せない状態:約束の時間がきてもやめず、声をかけても無視する。


この場合、許せない状況以外はまずはOKとして、次回以降にどのようにして改善するかをお子さんと話し合いましょう。

上の例で大切なのは、常にその基準を変えないということです。

昨日は怒られなかったのに、今日は怒るなど、その日の気分で基準を変えてしまうと、

子供にとっても混乱の元になってしまいます。

同じ基準で判断していくことを目指しましょう。


「行動」をコントロールする

怒りを感じたときに6秒待ち、思考をコントロールできるようになったら、行動面をコントロールしてみましょう。

自分で行動できることだけに目を向け、自分の力ではコントロールできないことにはエネルギーを使わないことが大切です。

このことは、「重要か」「重要でないか」「変えられるか」「変えられないか」を下記のようにして対処の方向性を考えます。

変えられる
コントロールできる
変えられない
コントロールできない
重要すぐに取り組む
怒る・注意する
変えられない状況を受け入れる
現実的な選択肢を探す
重要でない時間がある時に取り組む関わらない

子供を怒る際や注意する際には、「重要・変えられること」に絞りましょう。

子供がしている行動や言動は、本当に怒るほど重要で変えるべきことなのかを判断します。

やってみよう!

兄弟げんかが起きた時に。

喧嘩すること→ 一定の年齢では仕方のないこと

相手を傷つける(言葉や手が出る)→重要なこと、変えるべきこと

この場合は、相手を傷つけたことに対して怒るようにしましょう。

怒る焦点を絞ることによって、子供にも何が悪かったのかを伝えやすくなります。

アンガーマネジメント・怒る時に大切な事

お子さんを怒る時に大切なことは、基準を変えないということです。

その日の親御さんの気分によって、基準が厳しくなったり、甘くなったりすることは

お子さんを混乱させてしまいます。

重要なことや許せることの基準を変えずに、必要な時にしっかりと怒ることで

お子さんにも伝わりやすく、大切なことを理解することにも繋がります。

怒る際にも「責める」のではなく「伝える」ことを意識してみましょう。

「お母さんはこんな風に心配してるんだ」

「これは重要な事だったんだ」

と理解することで、お子さんの意識も変化していきます。

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まとめ

怒りの感情は大人でも扱うのが難しく、お子さんにはそれ以上に難しいことです。

親御さんが怒る場面で上手く怒りをコントロールするのをお子さんが見ていると、

それをお手本にお子さんの気持ちも落ち着いてきます。

夏休みなど、親子の触れ合いが増える場面で、

お互いがイライラの感情に振り回されないように、

アンガーマネジメントを意識してみてくださいね。

プロフィール
この記事を書いた人
any

自身も子育て中の中学生と小学生のママ。子どもの家庭学習に寄り添い、教育・生活・医療・金融など様々なジャンルのWebページの制作に携わってきたアドバイザー&ライター。複数のブログやSNS運営に携わり、おすすめの本や子育てに関する耳寄りな情報を発信中!

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