最近学校の事を話してくれない
子供の元気がないけど何があったか教えてくれない
お子さんが元気がない、何かに悩んでいる様子だけど、聞いても何も話してくれないとお悩みの親御さんも多いのではないでしょうか?何か悩みがあるわけではなくても、成長と共に普段の学校生活のことなどをあまり話してくれなくなることもあるでしょう。
普段からたくさん親子で話ができていると、お子さんの悩みや変化に気づきやすいですが、普段からあまりお子さんが話してくれないと、本当に悩んでいる時などに気づきにくいものです。
今回は、お子さんの話を聴くときに、親御さんが気を付けるポイントをご紹介します。
悩みを聴くときだけでなく、普段の親子の会話でも使える方法で、親子の会話を増やしましょう!
目次
子どもが話をしてくれない…
今日は学校どうだった?
別に 普通
何か変わったことなかった?
別になにもない
こんな会話に覚えはありませんか?
小さいころからあまり学校の事を話さない子もいれば、成長と共に口数が少なくなる子もいます。
「色々学校の事を聴きたいのに、自分からあまり話してくれない」
とお悩みの方も多いのではないでしょうか?
小学校や中学校になると、幼稚園や保育園ほど先生から生活の様子をこまめに聞けるわけではないので、お子さんから話を聴きたいと思っている方も多いでしょう。子供が普段からあまり話しをしてくれないと、本当に悩みがある時や困っている時に気づくのが遅くなることもあるため、普段から親子で話ができることが理想的です。
ただし、思春期の子供は無理に話を聴きだそうとすると心を閉ざしてしまうこともあります。
そこで、子どもが話をしてくれないとお悩みの親御さんが、子どもの話を聴くときにやってはいけないNG行動を見ていきましょう。
子どもの話を聴くときにやってはいけない親のNG行動
こんな行動に心当たりはありませんか?
子どもの話を聴くときに少し意識すると日ごろから話しやすい環境が作れますよ。
先入観をもって聞く前から結論を決めてしまう
「どうせ~したんでしょ?」など先入観を持って話を聴いていませんか?
聞く前から結論を決めてしまうと、その雰囲気で子どもは「こんな風に思われているに違いない」「話しても意味がない」と感じてしまいます。
まずは、先入観を持たずに話を聴くことが大切です。
感情的な対応をする
子どものことになると親は不安や心配があるのは当然です。
ただ、子どもが話している時に親が感情的に怒ったり泣いたりすると、子どもは親の顔色を窺って事実と異なることを話したり、上手く話せなくなったりしてしまいます。
まずは冷静に子どもの話しを最後まで聞きましょう。
何かをするついでに話を聴いて視線を合わせない
スマホを見ながら話しを聴く、家事をしながら話を聴くなど、お子さんと視線を合わせずに話を聴いていませんか?
忙しい合間にお子さんの話をじっくりと聞くのは大変かもしれませんが、お子さんの表情や話し方の中に、その時の気持ちや感情が表れています。
また、「話そうとしてもちゃんと聞いてない」と子どもが感じると、「話しても意味がない」と感じてしまいます。
そのため、子どもが話している時は、家事の手を止めて、子どもと視線を合わせて話を聴くようにしましょう。
子どもの話を遮る
子どもが話している途中に話を遮っていませんか?
話しが上手くまとまっていない、伝わらなくてイライラしてしまい、つい途中で口出ししてしまうこともあるでしょう。
でも、子どもは子供なりに伝えようとしています。
自分の言いたいことはちょっと我慢して、まずはお子さんの話を最後まで聞きましょう。
無理に話をさせる
「今、話したくない」とお子さんが思っている時に無理やり話をさせていませんか?
細かく聞き出そうと、無理に質問攻めにしていませんか?
子どもが嫌だと思っているタイミングや聞き方で無理に聞くと、
話すことが嫌になってしまいます。
まずは親が自分の今日あったことを話してみたり、別の話題を振ってみたりと、話しやすい環境を作ってみましょう。
話すのを嫌がっていたら、ひと呼吸置いて、別のタイミングで聞いてましょう。
親の意見を押し付ける
「こうしたほうが良い」「こうするべきだ」という親の意見を押し付けずに、
子どもの意見を聞いて話し合いましょう。
「〇〇ちゃんはどうしたい?」「〇〇君はどう思う?」など、
子どもの意見も大切にしましょう。
すぐに否定する
「それは違う」「それはダメ」などすぐに子どもの言うことを否定していませんか?
もし、自分が話したことをすべて否定されたらどんな気持ちになるでしょうか?
まずは「大変だったんだね」「つらかったね」など、子どもが感じている気持ちに共感し、理解するつもりで聞きましょう。自分の気持ちに共感してくれる人に対して、信頼して心を開いて話しやすくなります。
まずは「聞き上手」を目指そう
子どものことになると心配するあまり、つい口を出してしまったり、強い口調で攻めてしまうこともあるかもしれません。
まだ上手く話せない子どもは、一生懸命話している時に口を挟まれたり、否定されたりすることが繰り返されているうちに話すことが嫌になってしまい、自分から普段の話もしなくなってしまいます。
聞き上手になるには
実は、「聞き上手」になるのはとても難しいことですが、「聞き上手」な人には話しやすく信頼も厚くなります。
聞き上手な人は、心から聞いてくれていると相手が感じます。
聞き上手とは、相手の話を良く聞き、気持ちを想像し、共感し肯定しながら自分の事のように親身になってくれる人です。
子どもがトラブルを起こしてしまったとして…
まずは子どもの話を最後まで聴きましょう:視線を合わせる
子どもの気持ちに共感・肯定:「不安だったね」 「びっくりしたね」
解決のために方法を話し合う:意見を押し付けない
子どもの言葉を繰り返す:ちゃんと聞いている事を伝える「そうか…〇〇なんだね」
主語を「私」にして伝える
声をかけるときは、「あなた」ではなく「私」を主語にして話すと相手に伝わりやすくなります。
「あなたは最近ゲームやりすぎだね。だから(あなたは)成績が下がってるね」
というと相手は非難されているように感じます。
「最近ゲームばかりをしているから(私は)心配しているよ」というだけで印象が変わります。
相手が答えやすい質問の仕方をする
回答が「はい」「いいえ」のどちらかで答える質問や、回答を迫る聞き方では、
聞かれた相手は責められていると感じてしまいます。
答えが限定されない聞き方の方が子どもも話しやすくなります。
「どんな風に思う?」「どう感じた?」
など、子どもの気持ちや考えを聞けるような聞き方にしてみましょう。
聞き上手になることで起こる嬉しい変化
普段から、子どもが「親が話しを聞いてくれる」「気持ちに共感してくれる」「肯定してくれる」
と感じることで、話しやすくなります。
本当に困ったことがあった時や悩みがある時に話しやすい人が近くにいることは、
大人にとっても子どもにとっても非常に心強いことです。
嬉しいこと、悲しいこと、怒っていることなど子どもが感じている気持ちに共感して、
「その子のありのままの姿」を認めてあげることが大切です。
そのことによって、子どもの安心感や信頼感を育てていき、
「いっぱい話したい!」という嬉しい変化を得られるようになります。
聞き上手になるために参考になるおすすめ本
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子どもの困った行動に対して、「子どもの言い分」や「科学的な裏付け」などさまざまな視点から分析したうえで、ママやパパが対応する方法を示した育児書です。最新の神経生物学や生理学に基づき、子どもの話を聞くこと・同調することに焦点を当て、子どもの行動の裏にある動機を分析する手法を提案しています。
子どもが笑顔で動き出す本当に伝わる言葉がけ
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注意しても「はーい」と返事だけ。あるいは、あからさまにイヤな顔をして「わかってる!」と逆ギレ…。
どうすれば、右から左へ抜けてしまう親の言葉を、子どもの中にとどめておくことができるのか?
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まとめ
お子さんが悩んでいる様子や、元気がない様子を見ると心配になりますよね。
普段から親御さんが「聞き上手」になることで、
お子さんも話しやすくなってきます。
まずは、お子さんの話をじっくりと聞いてあげることからはじめましょう。