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読解が苦手で国語の点数が上がらない…
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どうやって勉強したらいいかわからない
他の教科に比べて苦手な子が多い国語。中学生が定期テストできちんと得点アップに繋げられる国語の勉強方法をご紹介します!
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目次
【中学生】国語ってどんな教科?
国語力は全ての教科を解く上で必要な力です。数学では文章題を正しく読み解き、社会や理科では問題文を読むだけでなく「用語を説明しなさい」といった記述式の問題でも必要になります。国語が苦手なお子さんは、数学の文章題や他の教科でも文章を読み解く問題が苦手なお子さんが多いのです。そのため、国語を勉強することは他の教科の学習にも繋がってきます。
また、社会に出てからも文書の作成やメール、プレゼンテーションなど、国語力が必要となる場面は多く、生活にも必要不可欠です。
中学の国語では小学校ではなかった古典や漢文が登場します。漢字、ことわざ、四字熟語など言葉の問題の他に文章読解、古典、漢文など学習する幅が広い教科でもあります。
【中学生】国語の定期テストで点数が上がらない理由
国語を苦手と感じる中学生は多くいます。では国語で点数が上がらないのはどのような原因があるのでしょうか?
漢字や文法を軽視している
漢字や文法は1問2点ほどと配点が低いため、漢字練習や文法や四字熟語、ことわざなどの勉強にしっかりと取り組んでいないケースがあります。1問2点とはいえ、漢字だけでも10問ほど出される場合が多いので、それだけでも20点になります。漢字と文法だけで全体の30%前後の配点になる場合が多いので、この部分を軽視してしまうと点数が伸びない原因になります。
答え方のパターンを知らない
国語には問題に対する答え方のパターンがある場合があります。
・「~はなぜか説明しなさい」と聞かれたら「~から」と答える
・「書き抜きなさい」は一言一句間違えずに書き抜く
・「一文を書き抜きなさい」は文の始めから終わりまで(句点まで)書き抜く
・「〇文字で書きなさい」は字数をぴったりで書く
・「〇文字以内で」は文字数以下で答えるがマスを余らせすぎない
・「どんな気持ちでしょうか?」と聞かれたら「~な気持ち」と問題文と文末を揃えて答える
このように国語にはいくつかの答え方のパターンがあり、パターンに合っていないと×になったり、原点になったりという原因になります。様々な問題に触れることで、パターンを覚えていく必要があります。
問題文に書き込みをしない
国語の文章読解は学年が上がるごとに文章が難しくなり、文章も長くなります。テストの時間内で文章を読んで、問題を読みながらまた該当する箇所を探していると時間がどんどん足りなくなります。
国語が苦手なお子さんの多くは、文章読解で時間が無くなってしまう場合が多く、その原因としては、文章を読みながら問題文に書き込みをしていない場合が多いのです。
なぜ問題文に書き込みをしないのが時間が足りない原因になるのでしょうか?
文章を読む→問題文を読む→文章の中から該当する箇所を探す
という流れの中で、最初に文章を読みながら接続語や登場人物、キーワードになりそうな言葉、登場人物の気持ちなどの部分に印をつけておくことで、後から問題文を読んで該当箇所を探す際に見つけやすくなります。そうすることでスピードも上がり、解答に使える時間が増えるのです。
記述問題の答えが書けない
「40字で書きなさい」など文字数が多い記述問題は、「時間がかかりそう…」と飛ばしてしまうお子さんも多く、結局時間が足りなくて埋められないというパターンもあります。記述問題は配点も大きく、1問で10点近く落としてしまうこともあります。
記述問題は絶対に空欄にしない。という気持ちで臨みましょう。記述問題は〇か×だけでなく△という評価がある問題です。0点か10点かだけでなく、マイナス3点で7点といった減点があり、逆に言えば書いてさえいれば内容が多少違っても何点かは獲得できる可能性があります。そのため、自分の言葉で書くことにチャレンジしてみましょう。
語彙力が足りない
英語も単語を知らないと答えられないのと同じように、国語も語彙力が足りないと文章の意味が理解できず答えられません。語彙力を増やすためには、読書が最適ですが、いくら読書をしていても知らない単語をそのままにしていては語彙力は思うように伸びません。読書だけでなく友人との会話やテレビ、教科書など知らない単語や初めて聞く言葉が出てきたら調べるクセをつけることで、語彙力が増えていきます。
中学生が定期テストで国語の点数を伸ばす勉強方法4つのステップ!
他の教科と違い、国語に関しては定期テストの勉強方法と受験に向けての勉強方法は異なります。学校の定期テストでは教科書の文章がそのまま出題されますが、受験では初見の文章になります。しかしながら、定期テストの勉強をしっかりとしていくことで、国語の解き方のパターンや読解力をつけて受験に向けての力に繋げることは可能です。そのため、一つひとつ定期テストの学習をしっかりと確認し、点数を伸ばす方法をご紹介します!
Step1 漢字を覚える 目標:20点
漢字は全体の20%前後を占める部分になりますので、試験範囲の漢字はしっかりと書ける・読めるようにしましょう。漢字は覚えておけば点数が取れる国語内の暗記分野なので、ラッキー問題と思ってしっかりと学習しましょう。
漢字の書き取りなど何十文字も書いて覚えるという勉強方法もありましたが、書くことだけが目的になってしまい非効率です。試験範囲の漢字ドリルを一度解いてみて、書けなかったところを確認し、書けなかったところだけをもう一度解いてみるという方法で、書けなかった問題だけをテストを重ねて書けるようにしていきましょう。
また、あまり早く漢字の暗記をするとテストの時には忘れている…ということもあります。
1週間前→3日前→前日
というように、少し期間を開けて取り組むことで定着していきます。前日にはもう一度テスト範囲の漢字を解いてみて、間違えた問題だけでなく、以前は間違えなかった問題もしっかり覚えているかをチェックしましょう。
・形を正しく覚える(止め・ハネ・はらいなど)
・読み方・送り仮名・音読み・訓読みを覚える
・意味や熟語、使われ方を覚える
Step2 教科書を音読し学校ワークを解き、覚える 目標:50~60点
学校の定期テストは初見の文章ではなく教科書に載っている文章から出題されます。そのため、教科書を覚えてしまうくらい繰り返し読むことで、問題が出されたときに「あの部分に書いてあった」など解きやすくなります。
教科書の文章をよく読んで、学校ワークにも取り組みましょう。学校ワークの解答パターンを覚えることで、出題されやすい傾向や内容を理解することにも繋がります。定期テストでは、学校ワークや授業プリントからそのままの形で出題されることも多いため、学校ワークや授業プリントの答えは暗記しておくことで点数アップ繋がります。
このとき注意するのは、「学校ワークの答えを暗記する」というと選択問題の記号などをそのまま暗記するお子さんがいます。(選択問題の「イ」、「①」などの記号だけ覚える)先生も問題をそのまま出す場合でも選択肢の順番を入れ替えるなどの場合もありますので、選択肢の答えそのものの部分を覚えるようにしましょう。
【例えば】 〇〇はこの時どのような気持ちでしょうか? 次から選んで答えなさい
答え イ、申し訳ない気持ち
この場合は「イ」を覚えるのではなく「申し訳ない気持ち」まで覚えましょう。
Step3 文法や古典・漢文を学習する 目標:60~80点
*文法
品詞の分類や文節、活用技法などの文法は、学校ワークや授業プリントなどを解いて覚えていきましょう。まずは学校ワークで基本の部分を覚えて、市販の文法のワークを解くことで多くの問題に触れ、パターンを覚えていくことが大切です。
文法は授業では不定期に扱うため内容が分断されてしまうことが多いので、定期テストの範囲に該当する部分の解説がわかりやすい市販の文法ワークを使用して理解しましょう。
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問題にヒントが付いているので、「まったく分からない」という状態にならずにモチベーションを保って勉強に向き合えます。隙間時間に取り組める内容で、スモールステップになっているので急に難易度が上がってわからないという状態にならずに無理なく進められます。
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できた!中学国語 文法 (中学基礎がため100%)
公文式の文法ドリル。簡単な問題から徐々にステップアップすることで、基礎力をつけていきます。k祖から応用まで無理なく力を伸ばしたい人におすすめ。
*古文・漢文
中学生の古文・漢文は得点に直結しやすいためしっかりと押さえておきましょう。
・音読でスラスラと読めるようにする
・基本的な古文の単語を覚え意味を知る
・現代仮名遣いを知る
・省略されている主語を知ってしっかりと文章を読み取れるようにする
古文を難しいと感じるポイントは、主語が省略されている点です。現代語訳を確認しながら文章の主語が何なのかをしっかりと把握しておきましょう。
・返り点の使い方
・文章の意味
漢文のポイントは何と言っても返り点の使い方です。どの順番で使うのか、どこに返るのかをしっかりと覚えておきましょう。
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中学 まとめ上手 古文単語: ポイントだけをサクッと復習 (受験研究社)
古文の基本的な単語や例文がまとまっているドリル。覚えやすいイラストや語呂合わせで覚えられるように工夫されているので楽しく覚えられますよ。
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中学 古文・漢文 標準問題集: 中学生向け問題集/定期テスト対策や高校入試の基礎固めに最適! (受験研究社)
中学校の教科書には古文の問題があまりたくさんは載っていないので、ワークでしっかりと問題に慣れることが大切です。基礎から応用までステップアップしながら力をつけられる問題集で、定期テストから受験まで無理なく対策できます。
Step4 長文読解の応用にチャレンジ・その他の問題 目標:80点以上
*長文読解応用
学校の定期テストでも長文読解で学校ワークの内容がそのまま出ない応用問題もあります。基本的には長文読解の文章は教科書の中から出ますので、学校ワークを解いてみて、さらに解答の中に書いてある解説を読み込みましょう。解説には登場人物の気持ちの変化や、段落ごとの要点など、その文章において大切なことがたくさん書いてあります。
解説を読んでしっかりと内容を理解することで、文章を読むだけでは理解できなかった部分まで理解できます。
また、段落ごとに重要な役割をしている文章を見つける論理的な読解方法を身につけると、受験まで役立ちます。段落ごとに最重要文・具体例・まとめといったもっとも重要な一文を見つけながら読むことで全体を理解しやすくなります。これによって文章の一文一文を区別していくことが身につけられます。
*その他の問題
学校によっては、漢字や古文・漢文・文法・長文読解の他に、作文や国語の聞き取り問題など独自の問題が出されることがあります。作文や聞き取りテストなどは1問で10点近く配点がある場合がありますので、対策しておきましょう。
聞き取りテストはYouTubeなどで対策の動画が出ているので参考にしたり、家族に新聞などの文章を音読してもらって聞きながらメモを取る練習も役立ちます。
作文はお題に対して自分の考えを述べるものが基本で、減点の基準は以下の場合があります。
・作文用紙の使い方(段落など)
・文字数(少なすぎないか・超過していないか)
・誤字脱字・自然な文章になっているか
・自分の考えがまとめられているか
文章の内容よりも作文の書き方や誤字などを中心に評価されることが多いので、書き終わったに必ず見直しをして自然な文章になっているかなどを確認しましょう。
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教科書に準拠した教科書ワークなら、文章はそのままに違った角度からの出題もあるため、問題に慣れるのにおすすめです。
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中学生の国語の定期テスト対策ポイント
中学生が国語の定期テスト対策をする際のポイントを見ていきましょう。
記述問題ではキーワードが何かを見極める
「~を説明しなさい」「文章中の言葉を使って説明しなさい」などの記述問題の際には、キーワードとなる言葉を見極める必要があります。先生が採点する際に「〇〇」「△△」という言葉が使われていないとダメという基準で採点しており、必要なキーワードが盛り込まれていないと減点対象になってしまいます。文章内で重要な言葉や主題となっている言葉など、重要な語句を盛り込んで記述していきましょう。
それではどのように重要語句やキーワードを探していけばいいでしょうか?
・主題になっている言葉
・2回以上登場する言葉
・普段あまり使わない筆者の独自の言い回しや表現方法
繰り返し使われている言葉や、筆者の独特の言い回しなどはキーワードになる可能性の高い言葉です。繰り返し出ている言葉でもよく使う言い回し(「言う」など)はキーワードの可能性が低い言葉です。
簡潔に適切なキーワードを盛り込んで書くことが大切です。難しい言い回しや必要のない言葉で文字数を稼ぐと伝わりにくい文章になるので気をつけましょう。
長文読解の際はどんどん印をつける
長文読解を読む際にはどんどん印をつけていきましょう。「印をつけましょう」というと、手当たり次第に線を引く子がいますが、後で見返した時に見にくくなってしまうと逆効果です。ルールに基づいて印をつけていくことが大切です。
・登場人物を〇で囲む
・出来事・気持ち
・場面の変化「時間」「場所」「登場人物」
・接続語
・重要文・まとめ
・具体例・体験
・わからない言葉
長文読解の際に聞かれやすい問題として、「登場人物の心情」「場面の変化」「要点・言いたいこと」などがあります。これらを踏まえて、問題文を読みながらあらかじめチェックしておくことで、後から探しやすくなり時間短縮に繋がります。
また初めて見た言葉やわからない単語にも〇をつけておくことで、後から調べやすくなりますのでチェックしておきましょう。初めて見た言葉は筆者による独自の言い回しの可能性もありますので、前述のキーワードに繋がることもあります。
漢字は連想して覚える
漢字を覚える際には、漢字のへんやつくりに着目して連想して覚えることも有効です。例えば、部首に「月(にくづき)」が付いていると身体の一部を表すことが多く、「脳」「腸」「腕」などの例があります。これを基に知らない漢字でも「月」が部首についていたら身体の一部かな?と想像することができます。
また、同じ部分を持つ感じが同じ読みであることも多くあります。
例えば「求」という部分を持つ漢字。「要求(ようきゅう)」「野球(やきゅう)」「救助(きゅうじょ)」はどれも同じ「きゅう」という読み方になります。そのため、もし「救助」の読み方が分からなくても、同じ部分を持つ「球」が「きゅう」という読み方だから「救きゅう」かな?と想像することができます。
もちろん例外もたくさんありますが、テストで初めて見る漢字を解く際には役立ちますので、覚える際にへんやつくりを意識しながら覚えてみてくださいね。
【中学生】国語の定期テスト勉強方法まとめ
すでに習った文章がそのまま出題される中学校の国語の定期テストは、「国語が苦手…」と感じているお子さんでも着実に点数が伸ばせる教科です。
漢字や古文・漢文など取りやすい問題をしっかりと抑え、学校ワークを覚えることで点数アップを狙いましょう。定期テスト対策の勉強をすることで、読解問題にも慣れていくので受験対策に有効です。