学年末テストって定期テストと何が違うの?
範囲が広すぎてどうやって勉強すればいいかわからない!
中学生活の最後にある学年末テスト。これまでの定期テストと同じ感覚でテスト勉強をしていると後悔する結果になることも…
そうならないためにできることを今からはじめましょう!学年末テストが重要なワケや勉強法をチェックしていきます。
目次
中学生の学年末テストって何?
学年末テストは、その学年の最後に行われるテストの事です。2学期制でも3学期制でも、学年の最後に行われることで、高校受験に必要な内申点にも大きく関わってきます。
内申点についての過去の記事はこちら→高校受験で重要な内申点って?どんな風に活用されるの?その評価方法と対策をチェック!
内申点には、1年生と2年生の3学期(2学期制なら後期)の成績が評価対象となるため、学年末テストはその判断基準となる重要なテストです。
中学生の学年末テストと定期テストの違いは?
これまで受けてきた定期テストと学年末テストはどんな点が違うのでしょうか?
定期テストでは、前回のテストから今回のテストまでの間に習った内容が出題されます。そのため、範囲を把握しやすく、問題や単元を絞りやすいという点が挙げられます。
学年末テストは、1年間の総復習という意味合いが強く、一年間に習った範囲が出題されるため範囲が広くなります。そのため、前回のテストで間違った問題を直しているかや、日ごろから勉強をしているかという点で点数に差が出てきます。
また、学年末テストは内申点にも大きく関わってくるため、重要なテストです。
だったら、学年末テストだけ頑張ればいいの?
と思う人もいるかもしれません。しかし、学年末テストは1年間分が範囲のため、学年末テストだけ頑張っても得点は伸びません。また、3学期(後期)の成績は1年間の総合評価のため、学年末テストだけ頑張ったから良い成績が付くというわけでもないのです。
さらに、2年生の学年末テストでは1年生で習った範囲も出題対象となります。3年生では3年間の内容が範囲になります。そのため、1年生の1学期(前期)からコツコツと勉強を進めていなければ対応できないのです。
学年末テストの出題範囲は?
学年末テストの出題範囲は、1年生は1年間に習った範囲、2年生では1年生で習った部分も含めて出題されます。とはいっても、直近の3学期(後期)に習った範囲が多めになります。
一般的には1・2学期(前期)30~40%、3学期(後期)60~70%の範囲になるケースが多いようです。総復習の意味合いが強いので、前期で習った範囲は重要な部分が出されたり、問題を易しめにする場合もあるようですが、それを期待せずに全体的にまんべんなく対策することが重要です。
中学生の学年末テストは副教科の対策もしっかりと!
学年末テストでは、主要五教科に加えて、副教科(保健体育・音楽・技術家庭科・美術)のテストも実施されます。副教科の実施教科に関しては学校によって異なりますが、基本的には5教科だけでなく7~9教科一緒に実施されるケースが多いようです。
軽く考えてしまいがちな副教科ですが、数学の「5」も保健体育の「5」も、内申点では同じ「5点」になります。受験には副教科が関係ないからと思っても、内申点では大きく関わってきますので、副教科についても同じようにしっかりと対策をしましょう。
中学生の学年末テスト勉強を効率よく進める勉強法!
出題範囲の広い学年末テスト勉強を効率よく進めるために、重要なポイントを抑えましょう!おすすめの勉強法を紹介します。
・優先順位を見極める→3学期(後期)に習った内容を中心に勉強を進める
・過去の定期テストを確認する
・これまでの苦手な単元を確認する
優先順位を見極める→3学期(後期)に習った内容を中心に勉強を進める
学年末テストで多い失敗は「優先順位を考えていなかった」「優先順位を間違っていた」という点です。前述の通り、学年末テストは1年間の総復習とはいえ、出題の中心は「3学期(後期)の内容」です。1年間の内容だからと、1学期の分から勉強を始めて、結局3学期の部分まで手が回らなかったという事態にならないように、まずは何を優先すべきなのかを見極めて勉強を進めていきましょう。
まずは直近に習った3学期(後期)の範囲をしっかりと勉強した上で、過去にさかのぼって学習を進めましょう。
注意したいのは、英語や数学などの「積み重ね科目」は、前の単元が理解できていないと次の単元も理解できません。直近の試験範囲で理解できてない部分があった場合は、早めに過去にさかのぼって基礎から見直しすることで、直近に習った部分も理解しやすくなります。
過去の定期テストを確認する
「出題範囲が広くて何を勉強すればいいかわからない…」という人も多いでしょう。
そんな時に良い教材があるよ!
それは「過去の定期テスト問題」です。
これまでの定期テストは、習った範囲の中で「特に覚えてほしい内容」「試験に出やすい内容」「みんなが間違えやすい内容」など、重要な部分が問題として出題されています。
そのため、過去に遡って学習する際には過去の定期テスト問題を使って勉強を進めるのが効率的です。これまでの定期テストで間違えた問題や出題された問題などを再度見直すことで、重要な単元の確認や、テスト問題に慣れるという効果も期待できます。
これまでの苦手な単元を確認する
これまで学習した中で、「苦手だったな」「テストで間違えたな」という単元は特に確認をしましょう。特に、数学と英語などの「積み重ね科目」は、苦手な単元をそのままにしておくと、次の学年に上がった時にも影響が出てきます。学年末テストのタイミングで、1年間でやった内容をしっかりと確認して苦手を克服することで、次の学年でも安心して学習を進められます。
学年末テスト勉強はいつから始める?
2月中旬から下旬にかけて実施される学年末テストですが、いつから始めるのが良いでしょうか?
範囲が発表されるのは2週間前ごろになりますが、発表されてからこれまでの1年間の復習を始めていては時間が足りなくなってしまいます。
過去のテスト範囲の見直しや、苦手な単元の克服などはできるだけ早く始めるのがおすすめです。冬休み中や1月中旬ごろの時間がある時にコツコツと勉強を進めましょう。
範囲が発表されたら、直近の学習範囲を中心に勉強を進め、1年間の内容もバランスよく進めましょう。副教科の対策も必要になるので、普段の定期テストよりも1~2週間早く勉強を始めることで、余裕をもってテストに臨めます。
学年末テスト勉強におすすめのテキスト
学年末テスト勉強は、定期テストに比べ範囲も広いのでテストに出やすい内容に絞って勉強を効率よく進めるのがおすすめです。過去の出題傾向から学年末テストで出やすい問題などをピックアップしたテキストを利用して、苦手を克服しながらテスト勉強を進めましょう。
中間・期末の攻略本 英語 1年 東京書籍版 (5分間攻略ブックと赤シート付き)
中間・期末の攻略本 数学 1年 東京書籍版 (5分間攻略ブックと赤シート付き)
教科書の出版社ごとに発行されている「中間・期末の攻略本」は、教科書の内容と合っているのでテスト範囲をしっかりと網羅することができます。テストに出る部分を集中学習できるので、短期間で点数アップに繋がります。テスト対策問題などを使ってより実践に近い内容を学習しましょう!
中学教科書ワーク 数学 1年 東京書籍版 (オールカラー,付録付き)
中学教科書ワーク 英語 1年 三省堂版 (オールカラー,付録付き)
オールカラーで見やすいので、飽きずに勉強を進められます。教科書の出版社ごとに出版されているので、使っている教科書と同じ内容で重要な問題などを学習しましょう。図解でわかりやすく解説しているので、苦手を克服するのにぴったりです。英語では単語カードなど、スキマ時間に勉強しやすい付録が付いているので、自分で単語カードを作る手間も省けます。
中学教科書ガイド 英語 1年 東京書籍版
中学教科書ガイド 数学 1年 東京書籍版
教科書の内容をさらにわかりやすく解説した教科書ガイドは、考え方やヒント、解き方が丁寧に書かれているので、苦手な単元克服におすすめです。テストに出そうな内容をしっかりと解説してあるので、テスト対策にも対応しています。
わからないをわかるにかえる 中1英語 (オールカラー,付録付き)
わからないをわかるにかえる 中1数学 (オールカラー,付録付き)
オールカラーで見やすく、イラストで勉強が楽しく進められる「わからないをわかるにかえる」シリーズ。文字だけではわかりにくい部分も、イラストやキャラクターが解説してくれるので楽しく学べます。例題・練習問題・テストといった段階を踏んで学習するので、学習の定着度もアップ!
中学生の学年末テスト勉強法 まとめ
定期テストよりも範囲も広く、重要度も高い学年末テストは、早めに効率よく対策をすることが重要です。過去の定期テスト問題や、市販のテキストなども使って苦手な単元を克服し、点数アップを目指しましょう!