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小学生が身につけたい計算力!トレーニング方法と計算力が重要なワケ

小学生の学習

「算数が苦手」「算数が嫌い」というお子さんは多く、学年が上がるごとに難しくなる算数の授業に不安を感じている人も多いでしょう。

算数の学習の基礎となる「計算力」は、今後の学習だけでなく日常でも必要となる力です。小学生のうちにしっかりとした計算力を身につけることで、算数への苦手意識が薄くなっていきます。

そこで、今回は小学生が身につけたい計算力や、そのトレーニング方法について紹介します!

小学生が鍛えたい計算力とは?

計算力とは数字を理解して正しく計算する能力です。計算力は算数の基礎を作るだけでなく、物事を理解して考える力を高めます。計算によって脳が活性化し、記憶力や判断力、集中力などが高まっていくと言われています。

また、計算力が身に付くことで計算が早くなるため、問題を解く際に計算以外に考えなければならないこと(どうやって解くべきか、計算によって出した答えをどのように使うかなど)に時間を使うことができます

例えば、社会の問題で資料の中から人口密度を計算し、問いに当てはまる条件の国名を答えるという場合、人口密度の計算を素早くできれば、資料や文章などから合致するものを探すという作業に時間を使えます。計算にかける時間が少なく済めば、他に考えることや見直しにも時間を使うことができるのです。

さらに計算力は算数だけでなく、日常生活においても必要不可欠な力です。

計算力が必要になる教科は算数だけじゃない

計算力と聞くと、算数や数学で使うために勉強するのかなという感じがしますが、実は算数以外の教科でも必要になってきます。

理科では重さや力、濃度などを調べる際に計算を使います。また、資料やグラフ、表から計算して読み解く問題は、算数や理科だけでなく社会などでも出てきます。技術や家庭科などの実技教科でも設計図やレシピの分量といった計算に関する問題があります。

ちょっと変わったところでは、近年の英語の問題で次のような問題がありました。会話文の()中に適切な英単語を書く際に、資料の時刻表から計算してAさんは約束時間に到着できないということを読み取ったうえで、「Aさんは駅に(遅れて)到着した」という内容の文章にするという問題が出されたことがありました。

このように、様々な教科で計算は必要となります。

計算力は日常でどんな時に使うの?

計算力は日常生活のどんな時に役立つ力なのでしょうか?

日常で必要な「計算力」

・買い物の時のお釣りの計算

・ゲームの点数を比較する

・待ち合わせ時間に間に合うように電車の出発時間や駅までの時間を計算

・料理の時の分量を量る

・去年から何センチ背が伸びたか、体重が増えたか確認する

・見たいテレビの時間までに宿題を終わらせるには何分で解けばいいか

上記のように、計算は日常の中に溢れています。

小学生が計算力を鍛えるメリットは?

それでは、小学生が計算力を鍛えることでどんなメリットがあるのでしょうか?

算数の学習に自信が生まれる

計算力は算数の学習に必須です。算数は難易度が上がり、中学に入って数学になった際にも、計算が苦手なお子さんは算数や数学に苦手意識を持ってしまいます。そのため、小学生のうちから基礎的な計算力を身につけることで、数字に対する苦手意識が減ってスムーズに対応できます。

時間に余裕が生まれる

計算力を身につけて計算が早くなると、一つの問題に書ける時間が短くなります。その結果、時間に余裕が生まれ、問題の見直しや難しい問題に取り組む余裕ができるのです。

理数脳を鍛えてITやAIの技術進化に対応できる力を身につける

科学技術の進歩に伴い、「STEAM教育」といった理数的な素養を持つ人材を育てる教育が世界的にも重要とされています。

STEAM教育に関する過去の記事はこちら→STEAM教育で世界が広がる!その内容と家庭でできることをご紹介!

計算力を身につけることで理数的な素養が鍛えられ、科学技術の進化に対応できる力が身に付きます。「IT系企業に就職したいわけではないし…」と思う人もいるかもしれません。ITやAIに代表される科学技術は「スマホで情報を得る」「SNSをチェックする」など日常の中に関連しており、すでに私たちの身近にあります。そのため、一見すると理数的なこととは関連の内容に思える仕事でも理数的な素養は必要となってくるため、将来的にも計算力は必要な能力と言えるでしょう。

論理的思考が身に付く

計算は順を追って解いていく作業が必要になります。複雑な問題になればなるほど、物事を順序だてて考えていく力が必要になっていきます。

物事を順序だてて考える論理的思考は、何かを判断するときや、効率よく作業を進める際に必要となり、将来仕事をする上でも役に立つ能力です。

論理的思考力についての過去の記事はこちら→論理的思考力とは?子どもの可能性を広げるために家庭でできること

集中力や短期記憶力が身に付く

計算力を身につけることで、正しい答えを導き出すために注力して取り組む集中力や、計算をする過程で現れる数字を素早く一時的に記憶していく短期記憶力が鍛えられます。

小学生が計算力をアップするトレーニング法・4つのステップ

それでは小学生が計算力をアップするトレーニング方法を見ていきましょう。いきなり難しい問題に取り組むのではなく、効率よく計算力をアップしていける方法を紹介します。

step1、足して10になる計算

計算問題を解いていくと、1桁同士の計算であることが多いことに気づきます。

1と9、2と8、3と7など足して10になる組み合わせを覚えると計算はかなり楽になります。これを覚えることで算数の最初の難関である「繰り上げ、繰り下げ」をスムーズに行えるようになります。

step2、数のまとまりを覚える

足して10になる組み合わせを覚えたら次のステップは、数のまとまりをたくさん覚えましょう。

数のまとまり

足して15になる組み合わせ→ 7と8 6と9 など

かけて100になる組み合わせ→ 25と4 2と50 など

足して100になる組み合わせ→ 75と25 38と62 など

よく使うパターンの組み合わせ→ 12×5=60 (時計や1ダースの計算など)

                90×4=360(角度の計算など)

15の倍数→ 15の2倍は30 15の3倍は45 (時間の計算に有効)

分数と少数の関係→ 1/2 は0.5 1/4は0.25 (割合などの計算に有効)

算数の問題を解いていくと、よく使うパターンなどがわかってきます。このような数のまとまりを暗記してしまうことで、計算が飛躍的に早くなります。

step3、素早く計算するために暗算のコツを習得しよう

計算のスピードをアップするためには、効率よく計算するコツを掴むことが大切です。

例えば、「35×12」という計算の時に、12を「2×6」に分解します。35×6の答えに残った2をかけることで計算がしやすくなります。

35×12

=(35×6)×2

=210×2

=420

このように、計算しやすいように分解することで暗算でも解きやすくなります。

step4、簡単な計算問題を繰り返してみよう

計算に慣れてきたら、簡単な計算を繰り返しましょう。計算方法を定着させることで計算力がアップします。計算問題を繰り返すことで、数のまとまりやよく出るパターンなどが暗記できてきます。

この場合大切なのは「時間を意識すること」です。時間を計ってスピーディーに解いていくことで、計算力がアップしていることが実感でき、モチベーションも上がります。

単純計算を繰り返し行う百ます計算もおすすめです。簡単な計算でかかった時間が短くなっていくことを実感できますよ。


楽しみながらできる計算力アップトレーニング

計算力を上げるためにドリルばかりでは嫌がるお子さんもいるでしょう。そこで、簡単に楽しくゲーム感覚でできるトレーニングもご紹介します。

親子でゲーム感覚で行う「10を作ろう」

昔、電車に乗ると暇つぶしに切符の端に書いてある4桁の数字を+、-、×、÷を使って10にするという遊びをしていました。

例えば「1・2・3・4」という数字を足す・引く・かける・割る(四則)を使って答えを「10」にします。何通りかやり方がある場合や、どうやっても10にならない場合もありますが、本当に10にならないのか?ということを確かめるために試行錯誤するのも計算力がアップします。

「1・2・3・4」の場合、「3×4=12」「12-2=10」「10×1=10」という風に、途中で10ができても必ず4つの数字をすべて使いましょう。

全体の数字を意識しながら個別の計算を解いていくことで、全体と部分を同時に見る力が身に付きます。学年によってルールを変えることでどの学年でも楽しめます。

計算力アップのおすすめゲーム

順番にカードをめくっていき、場に出ているカードに書かれている同じフルーツの合計が「5」になったらベルを鳴らします。集中力や瞬発力も必要で、小学校低学年から楽しく遊べて計算力が身に付きます。

サメに気を付けて、初めての暗算ゲーム!カードをめくって10になる組み合わせを見つけましょう。たくさん10を見つけた人の勝ちです。でもサメをめくったらカードは全て没収! めくってドキドキな瞬間計算ゲームです。基本のあそびに加えて、3つのレベルから遊びを選べます。習熟度に応じて複数の遊び方ができるので、家族で楽しめますよ。

筆算から暗算、そして暗記へと導く

算数では九九を覚えるでしょう。これは、一桁の掛け算を「暗記」することで計算のスピードアップと正確性を高めるためです。

例えば、12×5の答えを知らないお子さんは、筆算をして九九の中から「1×5」「2×5」を出してきて計算するでしょう。さらに「2×5」の答えの「10」を繰り上げて「1×5=5」に足すことで「60」という答えを導きます。そのため、2種類の掛け算と、足し算を駆使して計算します。九九を覚えていない場合は、さらに時間がかかるでしょう。

また、暗算ができない場合はこの計算を紙に書いて行う必要があります。暗算ができれば書く時間を短縮できます。

さらに、12×5の答えを暗記している場合は瞬時に「60」という答えにたどり着きます。

計算力を磨いていくことで、暗算から暗記に変化し、圧倒的にスピードアップできます。

小学生が身につけたい計算力 まとめ

小学生が計算力を身につけることは、将来のために非常に重要です。様々な分野の基礎になるため、小学生のうちから正確に早く計算ができる力を身につけましょう。

自宅で簡単に出来る計算力アップのトレーニングで、苦手意識を克服し、無理なく計算力をさらに高めていけますよ!

プロフィール
この記事を書いた人
any

自身も子育て中の中学生と小学生のママ。子どもの家庭学習に寄り添い、教育・生活・医療・金融など様々なジャンルのWebページの制作に携わってきたアドバイザー&ライター。複数のブログやSNS運営に携わり、おすすめの本や子育てに関する耳寄りな情報を発信中!

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