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テスト前なのに全然勉強しない…
どうしたらやる気を出してくれるの?
こんな悩みを抱えている中学生の保護者は少なくありません。あまりにも家で勉強しないとイライラすることもありますよね。
そこで、今回は中学生の子どもがなぜ勉強をしないのか、子どもが勉強しない時に親が取るべき行動について解説していきます。
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中学生が勉強しない・勉強する気になれない理由
小学生から中学生になると勉強の難易度が格段に上がり、小学校のペーパーテストの前に勉強しなくてもある程度点数が取れていたお子さんでも中学校の定期テスト前には勉強をしないと点数が思うように取れなくなってしまいます。それなのに、家で勉強をしないでダラダラしている姿を見るとイライラしてしまいますよね。
それでは、なぜ勉強をしないのでしょうか?お子さんはどの理由が当てはまるでしょうか?
その理由に気づけば対策も立てやすくなります。
1、勉強する目的や勉強しないとどうなるかがわからない
小学生から中学生に上がってすぐの時期は、「勉強しないとまずい」という危機感や緊迫感を、感じにくい時期です。中学一年生の場合は高校受験までまだ2〜3年の猶予があります。中学受験をして大学受験まで受験がない場合は5~6年猶予があるため、勉強をする危機感には、結びつきにくい時期と言えます。
勉強する目的や将来の夢が分からないことも、勉強しない原因となります。これは、勉強することの必要性や意味・目的を教えてもらう機会が少ないことが、背景として考えられます。「なんで勉強しないといけないの?」と感じていると勉強へのやる気も上がりません。
勉強をしない場合どうなるのかということが分かっていない場合も、勉強へのやる気が上がりません。今回のテストがどうつながっていくのか、今ここで勉強しないことでどんなことが起こるのか、がイメージできていないと当然勉強しようという気持ちも湧きません。
普段から勉強しないとテスト前に勉強が大変になる→点数が上がらない→評価が下がる→内申点が下がる→受験に不利→将来に影響
といった先々までの影響をイメージできていないと目先の勉強へのモチベーションも上がりません。
勉強の必要性については学校で指導してくれることもありますが、お子さんが危機感を持っていない・なぜ勉強するべきかわかっていないと感じたら、親が勉強の重要性を説明する必要があるでしょう。
2、家で勉強をする習慣が身についていない
勉強しないお子さんは、そもそも家庭での学習習慣が身についていない点が挙げられます。中学校に入ると中間テストや期末テストの定期テストがあり、普段学校で授業が理解できたと思っても、テスト前に改めて勉強をしないと点数がなかなか上がりませんので、小学校に比べて勉強をする必要性が出てきます。
しかし、小学校の頃から家庭学習の習慣を身につけていない人は、中学生になったからといって急に勉強の習慣をつけるというのは難しいのが実情です。
特に小学校のペーパーテストでテスト前に勉強しなくてもある程度点数が取れたお子さんなどは、「授業でわかったから大丈夫でしょ」と中学校でもテスト前に勉強しようという発想がない場合があります。「学校以外の場所で勉強する習慣がない」お子さんはこれに当てはまります。
3、授業についていけない
授業についていけない、勉強の内容がわからないことで勉強そのものが嫌いになっている可能性も勉強しない原因として挙げられます。
中学校は小学校よりも授業スピードが速く、覚えなければいけない量や勉強量も大幅に増えます。そのため、苦手科目・分野をそのままにしていると、どんどん授業の内容がわからなくなってしまいます。その状態が続くとストレスとなり、悪循環になってしまいます。
学校の授業がわからない→内容が理解できない→勉強が楽しくない→点数が上がらない→さらに難しい所はもっと理解できない
このような悪循環が続くと、勉強がストレスになり意欲が下がってしまいます。
分からないことはそのままにせず、わからないところにいったん戻り、すぐに解消することが大切です。
4、勉強の「やり方」がわからない
勉強をしたくないのではなく、そもそも勉強の「やり方」がわからないというお子さんも多くいます。
中学生は部活動なども忙しく、帰りも遅くなるため効率よく勉強を進めなければなりません。勉強の「やり方」を知らないお子さんが、「何から始めればいいかわからない」「どうやって進めればいいかわからない」状態で時間だけが過ぎてしまうケースもあります。その結果、点数が上がらずモチベーションが下がってしまいます。
5、集中できる環境がない
自宅で勉強する際、集中できる環境が整っていないとモチベーションが下がる原因になりかねません。
・小さな兄弟がいて勉強していても周りが騒がしい
・近くで家族がスマホやゲーム・テレビを見ている
・暑い・寒い・暗いなど勉強できる環境がない
など、集中できる環境がないために家で勉強をやる気が起こらない場合もあります。子供の学習環境が整っているか確認してみましょう。
6、健康面に問題がある
中学生は環境の変化やホルモンバランスの変化など体調にも影響を及ぼす場合があり、体調が整っていない状態では勉強に集中できません。
・ホルモンバランスの変化:ホルモンバランスの変化は、集中力の低下を引き起こすことがあります。
・睡眠不足:十分な睡眠を取らないと、身体的な疲労や集中力の低下が起こります。
・食生活の乱れ:バランスの取れていない食生活は栄養不足を引き起こし、集中力にも影響を及ぼします。
夜遅くまで起きていないか、きちんと食事をとれているかなどお子さんの状況を確認しましょう。
7、他の楽しいことに気を取られてしまう
中学生にとって、ゲームや漫画、動画などは非常に魅力的です。さらに中学生になると交友関係が広がり、スマホで連絡を取り合うことも増えるでしょう。勉強を始めようと思っても、友達からメールが来ると気になってしまったり、早く返信しなきゃと気もそぞろになってしまいます。勉強が難しくなったり、新しい人間関係でストレスがたまったりしているときは、現実逃避の先として、ゲームや漫画に興味が向くケースもあります。
それによって心のバランスを取ろうとしている可能性もあるため、単純に制限するだけでは解決につながらない点が、難しいポイントでもあります。
8、部活動や人間関係などに疲れている
新しい学校、クラス、先生、部活、友人、生活リズムの変化など、中学生の心と体は、新しい環境に適応するために負担を感じている場合があります。新しい環境への適応力には、個人差があり、時間のかかる子、不安や緊張が強い子もいます。
とくに、人間関係やクラス内での自分の位置に関するプレッシャーが安定するまでの間は、学習への集中力が低下する可能性があります。
9、勉強の成功体験がない
「勉強しても点数が上がらない」「しっかりやったと思ったのに思っていたよりも成績が悪かった」など勉強に関する成功体験がないお子さんは、「どうせやっても無駄だし」と諦めてしまう場合があります。
さらに自分では頑張ったと思っても、点数が上がらず親に怒られたりすると、さらに勉強へのモチベーションが下がってしまいます。
10、自己肯定感の低下
自己肯定感の低下によって勉強をしなくなるというのは、中学受験に成功して、高レベルな進学校に入学した子に見られやすい兆候です。小学校の頃は「勉強できるね!」「すごいね!」と言われて中学受験をして、実際に高いレベルの中学校に入学すると、周囲の友人たちの学力がレベルアップするため、相対的に自分の評価が下がったように感じてしまいます。
中学受験をしていない場合でも、小学校の頃はクラスでもできる方だったのに、中学に入って人数も増えると順位が思うように上がらず、自分の評価が下がってしまう場合があります。
自己肯定感が低下すると、自分に対する信頼が揺らぎます。「自分なら、やればできる」という気持ちは、学習意欲と直結しているため、やる気が失われ勉強しなくなる場合があります。
11、保護者が勉強してこなかったエピソードを話している
子どもが勉強をしなくなる原因には、保護者の配慮が欠けているケースがあります。その一つに保護者自身が「自分が勉強してこなかったエピソード」を子どもに話すケースが挙げられます。
普段の会話の中で、保護者が「自分は学生の頃、あまり勉強しなかった」という話をすることがあるでしょう。何気なく言った場合でも、この話を聞いた子どもは「勉強しなくても何とかなるのか」「親が勉強していないなら自分もしなくてもいいだろう」と考えてしまうようになります。
そんな風に考えている時に、親から「勉強しなさい」と言われても「だって自分もしてないんでしょ?」と感じてしまうでしょう。
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中学生を勉強しないまま放置するのは危険!
勉強しない中学生を「そのうちやる気になるだろう」「本当に必要になったら自分で気づくはず」「本人に任せる」と放置するのは危険です。子どもの自主性に任せる「放任主義」も子育て方針の一つですが、勉強をしない子どもに対しては有効とは言えません。
子どもの将来の可能性を狭めてしまうなどリスクが発生してしまうこともあるため、適切な対応が必要になります。どのようなリスクがあるのか見ていきましょう。
勉強への自信・自分への自信がなくなる
勉強をしないまま放置してしまうと、勉強がさらにわからなくなり、勉強への自信や自分自身への自信を失ってしまいます。
「勉強をしないとどうなるか自分で気づけばやるはず」と放置する親もいますが、勉強しない期間が長くなるほど遅れを取り戻すことが難しくなり、「まずい」と思って勉強をしても思うような結果が得られず自信を失ってしまいます。
孤独を感じる
「勉強しなさいとうるさく言いすぎると反抗するから」とお子さんを放置した状態にしてしまうと、子どもは孤独を感じることがあります。
口出ししない状態で良好な関係が築けていればいいですが、子どもと関わらないなど放置状態では孤独を感じてより心の距離が開いてしまい、勉強だけでなく人間関係など悩みがあっても相談しにくい状態から悪化してしまう場合があります。
なりたい理想が遠のいてしまう
勉強しない中学生を放置すると、子どもが「〇〇になりたい」など抱いている夢が遠のいてしまう可能性があります。まだ、具体的になりたい職業や夢が決まっていなくても、今、勉強をすることによって将来の選択肢が増えていきます。
勉強をしておくと、将来やりたいことが見つかった時にできる可能性が広がっていきます。
大切な受験の時期に手遅れになってしまう
勉強をする習慣がないまま過ごしてしまうと、今後の人生を決めるための大切な受験の時期に手遅れになってしまう場合があります。必要になった時に焦っても勉強の習慣がついていないことでより多くのストレスを感じてしまうことに繋がるでしょう。思うように成績が伸びないなど、モチベーションが上がらない原因人もなります。
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勉強しない中学生をやる気にさせる保護者の対応
それでは、勉強しない中学生をやる気にさせるには保護者はどのように関わっていけばよいでしょうか?
勉強する目的を一緒に考える
頭ごなしに「勉強しなさい!」と言われても、なぜ勉強しなければならないかわからない場合、子どものストレスになってしまいます。
まずは勉強をする目的を一緒に話し合ってみましょう。
・なぜ勉強が必要なのか
・勉強すると将来どんな良いことがあるか
・将来の夢・そのためにはどんな勉強が必要なのか
・今勉強することがどんなことに繋がるのか
今勉強することで、自分の将来にどんな風に影響するのかを具体的にイメージすることが大切です。動画やSNSで見たことがないものを見るのが楽しいのと同じように、勉強で知らなかった世界が広がることは本来楽しいものです。それがつまらなく、苦痛になっているのには理由があります。
親が言い聞かせるのではなく、子どもの感じていることを聞いてあげて一緒に考えることが大切です。
スモールステップで成功体験を重ねる
「テストで〇点以上取る!」「〇位以内に入る!」といった目標よりも、毎日達成できる小さな目標から立てて、「今日もできた!」という達成感を重ねましょう。
・今日はワーク1ページを10分でやる
・今日はワークを〇ページ進める
など、達成できる目標を毎日着実に達成していくことで、成功体験を重ね、自信を育てていきましょう。まずは親子で一緒に簡単な目標を立て、達成できるたびにしっかりと褒めてあげましょう。
「親が見てくれている」「褒めてくれる」という気持ちは勉強へのモチベーションアップに繋がります。
勉強の「やり方」を教える
勉強はただやみくもにやっても結果に結びつきにくいものです。結果に結びつかない→やっても無駄という意識にならないようにサポートが重要です。
わからない部分の調べ方や、覚えにくいものを覚える方法、わからない部分を解決する方法など勉強の「やり方」を教えてあげましょう。特に苦手な科目は勉強へのやる気はなかなか上がりません。効率よくわからない部分が解消できるようになれば、苦手意識も薄れていきます。
「しつこく」なり過ぎない見守り
なかなか勉強しない、机には座っているけど集中できていないなど、お子さんが勉強していないと感じた時は、「しつこく」なり過ぎない程度に声掛けをしましょう。わからずに困っている場合は教えるなど、状況に応じて適度なサポートをしましょう。
何度もしつこく声掛けをすると「今やろうと思ってたのに!」など反抗する原因にもなります。
「〇時から勉強しよう」と言っていたのになかなか始めないと「勉強しなさい!」と言いたくなりますよね。そんな時は、子どもが自分が決めた時間にアラームなどをかけて、声掛けをしなくても行動に移しやすくするなど工夫しましょう。
「わからない」ときに頼れる適度な距離感
自分の部屋などで勉強している時に、わからない問題があると考え込んでしまったり、結局わからずにやる気が無くなってしまったりする場合があります。苦手教科はわからない時にすぐに親に聞けるようにリビングで勉強するのも有効な手段です。
わからないと感じた時に、すぐに解消できれば集中も途切れずに済みます。
勉強の環境に関する過去の記事はこちら→中学生はリビング学習すべき?メリット・デメリットを徹底解説!
集中できる環境づくり
スマホやゲームが近くにある、兄弟が近くでテレビを見ているなど周りに誘惑が多い状態では集中できません。勉強する場所の近くでは静かにする、スマホやゲームは勉強中は保護者が一時的に預かるなど視界に入らない工夫が必要です。
勉強をしないからと言ってスマホなどを強制的に取り上げるのではなく、時間やルールを決めるなど、子どもが納得できるルールを一緒に考えることが大切です。
良い所を見て褒める
テストの結果や点数を見て怒ると子どもの自信が下がってしまいます。もしも点数が思ったよりも悪くても、勉強を頑張った過程を褒めたり、前回できていなかったところができていたといった部分など、良い所を見つけて積極的に褒めましょう。
できなかったところや悪かった部分は怒るのではなく、「次にどうすればいいか」という作戦を一緒に考えましょう。子どもの頑張りを認め褒めることで、成長するためのサポートに繋がります。
保護者も一緒に頑張っている・協力しているという姿勢を見せる
子どもに「勉強しなさい」というのに、勉強している横で親がスマホを見ていたりゲームをしていると子どものモチベーションも下がります。
子どもが勉強中はスマホやテレビなどは見ないで自分も本を読む、子どもの勉強のわからないところをサポートするなど一緒に頑張っているという姿勢を見せることが大切です。
学習漫画など楽しめるものでサポートする
教科書で読んでいてもわかりにくい部分や理解できない部分、覚えにくい事柄などは学習漫画などでフォローして楽しく進めるのもおすすめです。わからないところをそのままにすると次の単元に進んだときにさらに理解できないという悪循環に陥りやすくなるため、イラストや写真などでわかりやすく楽しく読める学習漫画を活用しましょう。
つまづきがちな中学数学をおもしろく理解しやすい学習漫画。笑いを交えながら印象に残りやすくなるので、数学が苦手というお子さんにおすすめです。
暗記科目の理科や社会も漫画ならイメージしやすく覚えやすい!休憩時間でも息抜き感覚で読めるので苦手な人にも得意な人にもおすすめです。
言葉では理解しづらい内容も、ゆるーい4コマ漫画でわかりやすい!かわいいキャラが大事な内容をしっかりと解説してくれます。
人気のカゲロウデイズのキャラクターが、歴史について会話や漫画形式で解説してくれます。理解しにくい所を丁寧にわかりやすく教えてくれるので、おすすめですよ。
塾に頼る
なかなか家では学習習慣が身につかないという場合は、塾に通うことも考えましょう。親ではつい反抗してしまうけれど塾の先生なら言うことをちゃんと聞くということもあります。また自習室がある塾であれば、家庭で勉強に集中できる環境がない場合でも利用できます。また、集団指導では周りに勉強しているお子さんがいるので、切磋琢磨する環境があります。
わからない部分を子どもに聞かれても「中学生の勉強は難しいから教えられない」「自分の時代と内容が違っている」と戸惑う保護者の方もいるでしょう。塾ではテスト勉強のやり方や、わからないところを聞けるので、勉強へのモチベーションが上がります。
「集団指導だとわからないところが聞きづらい」「友達と一緒に通いたい」などお子さんの個性に合わせた塾選びをしましょう。
塾選びに関する過去の記事はこちら→いつから塾に通う?目的別の最適な入塾時期をご紹介!
中学生が勉強しない理由と対策 まとめ
中学生が勉強しないのには理由があるため、ただ「勉強しなさい!」というのではなく、子どもの悩みや気持ちに向き合うことが大切です。
子どもの個性や気持ちを尊重してその子に合った対応で成長を伸ばすサポートをしましょう。
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